Enjoy Learning Class 2021 夏の企画 第3弾:その1
「みんなのオーケストラ」に挑戦!
Enjoy Learning Classは2021年の春から始まりました。
このクラスの取り組みの中で、春からずっと継続しているのが「ヴァイオリン」です。
夏休みの終わりに「みんなのオーケストラ」開催を目指して、ほぼ毎日クラスで練習を続けてきました。
週に1回の専門講師によるヴァイオリン指導と毎日30分〜1時間の練習を行ってきました。
子どもたちだけでなく、塾の講師陣も全員初心者から始め、夏休みからヴァイオリンを始めた児童もいます。
ですから、夏休みの本番間近には週2回、長時間特訓する日もありました。
初めてのヴァイオリン。
毎日の練習。
大人でもハードに感じる長時間特訓。
小学1年生から6年生まで、全員がヴァイオリンを初めて手にすることから始まりました。
「みんなのオーケストラ」のきっかけ
この取り組みのきっかけとなったのは、専門講師の大谷渉先生との出会い、そして福島県相馬市における「エル・システマ」というヴァイオリン・オーケストラの活動を知ったことです。
⇒大谷 渉さん(ヴァイオリン指導・楽器提供)に毎週ご指導いただきました。
大谷先生は、石川・東京・愛知で指導及び演奏活動を続け、近年はオルビスNANAOのメンバーおよびトレーナーとしてオーケストラの指導と能登を中心に保育園・幼稚園・小学校・福祉施設等での演奏活動も行っていらっしゃいます。
春から毎週1回富山にお越しいただき、Enjoy Learning Classでご指導いただきました。
全員が初心者ですから、ヴァイオリンに初めて触るところからのスタートです。
中には、怖くて触りたくない…という児童もいました。
しかし、大谷先生は焦らず、ヴァイオリンや弦の持ち方、姿勢、音の出し方をそれぞれに合わせて丁寧に教えて下さいました。
また、参加する児童たちや塾講師の楽器を揃えることにもご尽力いただきました。
大谷先生との出会い、ご指導、ご協力があって、初めて「みんなのオーケストラ」という目標に一歩一歩前進することができました。
⇒楽器も少しずつ増えていきました。が、まだまだ足りません。
そして、もう一つのきっかけが「エル・システマ」という活動です。
参考図書:未来をはこぶオーケストラ 福島に奇跡を届けたエル・システマ(岩井光子著)
この活動は、もともとベネズエラで50年近く前から取り入れられている教育システムです。
楽器もレッスンも無料で、子どもなら誰でも、初心者大歓迎のオーケストラです。
このエル・システマを導入したことにより、ベネズエラでは貧困や犯罪に苦しむスラム街の子ども達が、人とのつながりの中で人を思いやることを知り、心身の成長と共に将来への希望を見出すことができたといいます。
また、福島県相馬市での取り組みは、東日本大震災の一年後から始まり、震災後の様々な被害からの復興を目指すと同時に子ども達の心のケア・成長へと繋がりました。
そして、現在では他県にも活動が広がっているといいます。
今、富山県の小さな塾で、このような取り組みを行う一番の理由は、現代の子ども達を取り巻く課題の解決につながると考えたからです。
少子化やネット社会、公教育や家庭環境など、様々な課題を抱えている子ども達がいます。
現代は人との関わりが少ない、難しいと感じるのは子どもだけでなく、大人でさえも感じる事が多いはずです。
しかし、オーケストラは人と関わり合いの中で成長していくものです。
たった一つの曲を完成させるためには、自分だけが練習すれば良いということにはなりません。
互いに教え合い、息を合わせなければいけません。
教え合い、学び合い、助け合い、息をひとつに合わせて、ようやく完成です。
こういった機会を、どんな子でも気軽に身近な場所で得られたら。
そう願って、「ヴァイオリン×学び」、「みんなのオーケストラ」という活動をスタートさせました。
⇒オーケストラはみんなの息を合わせることが大切!